IAM THALENTE

サーフィンをしている女の子たちの中にはスケートボードでトレーニングをしたり、楽しんだりする女の子も多いと思います。

この映画は南アフリカでホームレス生活をする中で、スケートボードに夢中になっていた少年が、カリフォルニアに渡って一つ一つ挑戦を重ねながら人生を切り拓いていく姿を追ったドキュメンタリー。持ち前の明るさで、決して人生を悲嘆するのではなくたくましく生きてきた彼が、目の前にある苦手な課題に一生懸命取り組んで乗り越えていく姿、それを乗り越えて見せたライディングに観客はきっと感動し、励まされることでしょう。

国が違えば環境はさまざま違うけれど、自分の得意なこと、好きなこと、夢中になっていることでお金を稼いで生きていくことは誰もが夢見て叶えたいこと。お金を稼ぐということは何かの“プロ”になるということとも言えますよね。何かの“プロ”になるということは、日々の努力、辛抱は必然で、ましてやそれが自分にとって大好きなことだとしたら並大抵の努力ではないと誰もがわかっているのです。けれどもそれは夢ではなく叶えることなのだと、叶える叶えないは自分次第なのだと勇気をもらえる映画でした。夢に向かって頑張っているSirenaたちにもぜひ観てほしいなと思いました☆

 

STORY

タレント・ビエラは18歳の誕生日を目前に、“大人になったら”何になりたいか決断の時を迎えていた。9歳で家を飛び出しホームレスとなり、南アフリカのスケートパークで暮らしてきた。読み書きもできない彼には明るい未来を描くことは難しかった。
 8歳の時、初めて手にしたスケートボードが、彼に混乱した家庭からの逃げ場と自分自身を表現する手段を与えてくれた。そして仲間に出会う道を示し、彼らとファミリーを作らせてくれた。それ以降、スケートボードは彼の人生の原動力となり、ダーバンの路上で暮らす彼の尊厳を守ってくれた。
 彼のスケートボーディングをビデオで見たプロスケーターのケニー・アンダーソンが、彼に援助を申し出た。ただし、自分でアメリカに来ることができるならという条件だ。映画では、ストリートからアメリカのプロスケートボーディング界への彼の旅を追いかけた。
 タレントは、自分を取り巻く環境から抜け出し、自分の将来を築くために、全身全霊を傾けた。それは自分の未来を勝ち取るための戦いだった。

監督:Natalie Johns ナタリー・ジョンズ

フィルムメーカーのナタリー・ジョンズは、ジンバブエで生まれ南アフリカで育った。音楽向けの映像制作を目指しフィルムスクールに進んだが、ドキュメンタリー映画に興味を持つようになる。ベトナム戦争や南アフリカのアパルトヘイトを終わらせたジャーナリストたちの話を知ったことがきっかけだ。ロンドンでライブ・ミュージックのTV番組やドキュメンタリーフィルム制作でキャリアをスタートさせ、その経験からフィルムによって観客と体験を共有し、ストーリーを届けたいという気持ち持つようになる。
 自分の作品を通して観客が何かに気づく、あるいはお互いを理解する助けとなることを願っている。彼女は“体験”を大切にし、全てのストーリーに人間性を重視している。フィルムという媒体を使い、我々の人間性を探り変化を求めていると言えるだろう。
 これまで世界中で映画プロジェクトの音楽をプロデュースし、アムネスティー・インターナショナルを初めとする大規模な国際的キャンペーンにも参加している。その中にはボノと協力してアウン・サン・スーチーを取り上げたTV映画とライブ・コンサートのジョイントイベントも含まれる。
 また、iTunes、 Rock for Vote、 Nike、Coca Cola、Spotifyなどのコマーシャルも手がけ、数々の賞を受賞。
 自身のドキュメンタリー制作においては、“人間的興味”を掻き立てるストーリーに焦点を絞っていて、それがI AM THALENTEの制作、監督につながった。

キャスト:Thalente Biyela  タレント・ビエラ

  タレントという名前はズールー語で才能を意味する。
 タレント・ビエラは継父の暴力から身を守るため。9歳の時にダーバンのストリートに逃げ出した。初めてスケートボードを手にしたのは2002年。すぐに夢中になった。その時以来、彼はすべての時間とエネルギーをボードに向けた。その後の8年間、スケートパークに住みスケートボードを枕にして暮らすうちに、彼のスケートボードに対する情熱は高まるばかりだった。辛い現実からの逃避として始めたことが人生そのものになったのだ。
 彼は技のレパートリーの広さと流れるようなスケーティングスタイルで、注目を集めるようになる。スケートボードをしていない時でも、彼には人をひきつけずにはいられないカリスマ性と魅力があった。タレントは南アフリカのストリートから抜け出し、スケートボードで身を立てるというチャレンジに挑んだ。それは彼の未来をかけた人生最大のチャレンジだった。
 ロサンゼルスに移住してからも、タレントのスケートボードに対する情熱は変わらない。2014年にはスケート・キャンプでスケートボードのコーチ兼カウンセラーとして働き、その後もロサンゼルス近郊でスケートボードのコーチとして活動を続けている。また学校や講演会で自身の経験や希望を語り続けている。エレメント・スケートボード初めスポンサーも付き、スケートボード・ビデオも発売された。

監督からのメッセージ(抜粋)

 I AM THALENTEはティーンエイジャーから青年へと成長するタレント・ビエラの3年間を捉えた物語です。それは南アフリカの路上から、スケートボーディングでキャリアを築くという彼の夢を追う旅でもあります。私は前向きな物語を求めていました。彼のバックグラウンドは、彼がどれだけ遠くまで来たかを理解する助けにはなりますが、今ここで起こっていることを見る目を曇らせてはなりません。彼の経験を記録することで、私は彼に自分のストーリーをシェアするプラットフォームを提供したかったのです。それは見る人たちに自分が置かれている環境から抜け出し、自らの限界を超えるという挑戦をより深く理解する助けになるはずだと思ったからです。
 物語の中心は、スケートボードを愛するタレントの情熱が彼の人生で果たす役割です。スケートボーディングは彼の生き方を定義づけるものです。彼の自信や謙虚さの源であり、何も持っていなかった彼の家族であり、未来でもありました。本作ではこのグローバルなカルチャーの土台とも言える人間愛とか人情と呼ばれるものを掘り下げます。その純粋な感情を体現したのがタレント・ビエラに他ならないからです。
 私はタレントの勇敢さに引かれました。2011年に初めて彼に会ったのですが、それまで彼は8年間も路上で生き延びてきました。南アフリカで育った者として、それがどれほど過酷で危険なことかよくわかります。彼は私に対してオープンで正直、そしてユニークな世界観を持っていました。私は彼の信頼を裏切ることはできないと思いました。彼の物語を伝えることで、同じような環境にいる人たちを助けることができるのではないかと考えたのです。

■ 上映情報

2018.6.29より
ヒューマントラスト シネマ渋谷
特別鑑賞券 ¥1500(税込)
劇場窓口,メイジャーネット通販にて発売中
詳細は各劇場劇場までお問い合わせ下さい。

 

■ 配給・宣伝 レイドバック コーポレーション www.laidback.co.jp