【祝・JPSAショートボード第5戦優勝者インタビュー】コンペティター必読♪”鉄の女”庵原美穂ちゃんが優勝後に語ってくれたコト☆

Photos:JPSA

830日(木)~92日(日)に茨城県大洗海岸の磯場ポイントでJPSAショートボード第5戦「第23I.S.U茨城サーフィンクラシック さわかみ杯」が開催されました。その女子優勝者が、JPSA選手会長でもある庵原美穂ちゃん。男子に負けないキレとパワーのあるライディングで、2011年、2012年、2013年と3年連続でJPSAグランドチャンピオンを手にした女性。常にランキング上位に位置し、今までの豊富な経験とさらに日々努力を重ねる向上心で試合に挑んでいます。しかしながら2016年のホームポイントの鴨川で行われたJPSA以来、優勝を手にしてはいなかったのです。それでも自分を信じて諦めず、精進してきた結果が今回の優勝。筆者は残念ながら今回会場には行けなかったのですがライブに食いつくように観ていました。
最近は子供の頃からサーフィンを始めてめきめき上手くなって、目を見張るライディングをする若手のプロサーファーも多く、試合に参戦する美穂ちゃん世代のプロ選手が少ない中でも、負けない美穂ちゃんの存在は大きく光っています。けれども本人としては勝てずに心が折れそうになるときもあったことでしょう。だからこそ美穂ちゃんの不屈の優勝に感動した人は多くいるはず。筆者も感動のあまりすぐさま、美穂ちゃんにメッセージを入れていました。

美穂ちゃんと会ったのはサーフィンワールド誌で鴨川の亀田総合病院に行って取材したのが最初でした。その時も”こんなスーパーウーマン居るのか?!”と感動を覚えたのですが、あれからもう10年近くなるのでしょうか?彼女はさらに日々努力を続けています。その努力は身体だけではなく、心も強くしていると感じます。これからも彼女の試合に挑む姿に力をもらう人がたくさんいることでしょう。そして今回、彼女が送ってくれた言葉は彼女が重ねて来た努力の日々から発する言葉であり、みんなに力を与えてくれることと思います。“鉄の女”とはイギリスの元イギリスの首相であったマーガレット・サッチャーさんのことを表現した言葉として知られていますが、”強い意志を持つ女性”ということを表現しているということです。今後も“鉄の女”、強き意志を持つアスリートのSirena、庵原美穂の進化に注目です☆

 

Q.今回の大会を振り返って、全体を通してどんな大会でしたか?

セミファイナルまでは終始波長を合わせられず、苦しい試合でした。ファイナルでやっと自分らしいサーフィンが出せて、そこに結果が付いてきたことに希望を得られた試合だったと思います。また、今までとは違う試合の運び方・動き方ができたこと、技術面では今の自分に足りないところが全面に出たことで、とても勉強になる試合になりました。

Q.自分の中で一番のキモとなるヒートは?

クォーターファイナルですね。スタートと同時に2選手にグッドスコアを出され、中盤までスコアリングできず、狙う波・ポジションが見えなくて。でもその後に逆転できたことで道が切り開かれたと思いました。

Q.ファイナルはどんな気持ちで臨みましたか?

セミファイナルまで波との波長が合わず、試合運びで苦し紛れで上がってきたのと対照的に須田選手はセミファイナルで素晴らしいライディングをしていたので、このままじゃ勝ち目がないと思っていました。大洗は自分がプロになった場所で、そのときセミファイナルまで進出して初めてマンオンマンをやったんです。その相手が尊敬する大先輩の谷口絵里菜プロでした。あの時緊張しながらもとてもわくわくして挑んだことを思い出したら初心に帰れて、応援してくれているみんなのためにも思いきって自分のベストを尽くそうって吹っ切れました。いざ海に入ったら凄く集中できました。

Q.ファイナルを振り返ってみてどうでしたか?勝因は何だと思いますか?

クセのある磯場ポイントの波に苦戦しましたけど、最後にレフトブレイクでしっかりライディングできたので、それまでのヒートの積み重ねが実ったように思います。
試合は、スタートダッシュで焦っていたのですが、幸い両者スコアメイクできず時間が経過していく中で、徐々に焦りはなくなって、いかに良い波で良いサーフィンするかとということだけに集中できました。中盤が過ぎて、潮目とうねりの入り方、タイドと地形を考えたときにレフトのセット狙いに切り替えたところ、レフトウェイブが来てその波に集中して乗れました。残り時間をプライオリティを持って動け、気持がぶれずに波にだけ向き合えたことが勝因だと思います。

Q.優勝はいつぶりでしたか?今回の優勝は自分にとってどんな優勝ですか?今の気持ちを聞かせて下さい。

2年前の鴨川での試合以来です。勝てない間も、毎試合、本当に多くの人が応援してくれて、スポンサーの皆様からは多大なサポートを頂いていたので、やっと恩返しができるという安堵と、皆が一緒に喜んでくれる環境に感謝という気持ちでした。勝てない時間が長くなり、その間に若手選手が急成長し、焦りと悔しさの中で、毎試合思うような試合ができなくて、苦しかった。”もっとできるのに””もっとやりたい”、その気持ちと裏腹に若手選手の勢いがプレッシャーになっていました。そんな小さなことに囚われてしまっていたんだと今回気づかされました。
ファイナルで優勝が決まって、次世代を担う若手選手が担ぎ上げてくれたことは、率直にうれしかったです。

Q.若手が台頭する中で、自身の目指すサーフィン、目標はどこに置いていますか?

目指すサーフィンは、若手の選手たちときっと同じだと思います。やっぱりWCT選手のライディングを見て、少しでもそこに近づきたいって思うので、とにかくWCT・WQSのトップ選手のサーフィンが目標。もう一つは、サーフィンって若いから上手くなるって感じがあるけど、年齢に限らずやった分上達すると思うから、年齢に関係なくサーフィンが進化していくところを魅せられたらと思っています。

Q.看護師の仕事をしながらの練習だと思いますが、両立は大変ではないですか?

正直、睡眠が削られるのでしんどいこともあります。でも、看護師という仕事をしながら、サーフィンもトレーニングもできる時間があり、試合遠征に十分なお休みも頂けるという環境はとても贅沢なことだと思うので、大変とは思わないです。

庵原美穂Instagram
@miho_ihara より/亀田総合病院の理事長夫妻と。

 

Q.練習はいつしているのでしょうか?

勤務は16時から翌朝9時までです。なので、波が良いときは、海に直行するし、勤務疲れが酷いときや波がないときは一度仮眠してから海へ行きます。
夜はストレッチやヨガの時間も取ります。でも夜勤明けの日は海入って帰ったら爆睡しちゃいますけど(笑)

Q.コンペティターを目指す海女子に、メッセージ、アドバイスをお願いします!!

負けた試合が己を成長させてくれます。乗った波でもっと点を出すために何が足りなかったか、試合の運び方はどうだったか、どんな状況でも強い気持ちを持って冷静に判断ができるメンタル等々…。人一倍自分を分析して追求しながら練習や試合に挑み、諦めなければ、結果がついてくると思います。
謙虚さは必要ですが、勝つことを素直に喜び、負けたことは自分の糧になるよう、努力あるのみ☺️

Photo/Yuriko Yonechi@Niijima

Q.好きなサーファーは?

カリッサ・ムーア

Q.リラックスタイムは何を?

お風呂に浸かりながら映画鑑賞、ヨガ

Q.テンション上がる曲は?

one oc rock 、清水翔太

Photo/Yuriko Yonechi@Niijima

【プロフィ—ル】

庵原美穂(Miho Ihara)

1981年11月20日生まれ。東京都出身千葉県在住。看護師として働きながら、鴨川をホームに日々練習に励む。2011年、2012年、2013年と3年連続のJPSAグランドチャンピオンに輝く。

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2012年のサーフメディア(http://surfmedia.jp/)のインタビュー記事↓

二つの顔を持つグランドチャンピオン、庵原美穂インタビュー(2/13)